それでは、まずマンションと戸建ての特長から紹介します。
マンションと戸建ての特長
同じものが複数あるマンションと一つしかない戸建て!
一般にマンションでは、同タイプの間取りをした物件がありますが、戸建てには同じものはありません。
マンションは、100戸以上の大型マンションなども多く、間取りは、ファミリータイプを中心とした3LDKが、基本となっています。
戸建ては、一団の団地で開発する同じデザインの戸建て住宅もありますが、ほとんどは空き地や跡地の形状に合わせた戸建て用地と、デザイン自由な注文住宅の例が多く、同じような間取りや敷地はほとんどありません。
ユニークなだけに、買い主が気に入ったと見つけるまでには時間がかかります。
建物の耐久性やメンテナンスは?
耐久年数は、鉄筋コンクリート(RC)造りのマンションの方が長いですし、その間メンテナンスは、管理会社や管理組合で実行されますので安心です。
一方、戸建ては住人である個人が管理しますので、外壁や屋根などの劣化が目立ちやすいです。
その他にも、マンションでは下記のような対応ができています。
・耐震性や耐久性が高いです。
・共有部分は長期間メンテナンスされます。
・台風や地震、火事、防犯への対応ができています。
同じ価格であることが前提なら、マンションは不動産としての一般流通性が、戸建てよりは高く売却しやすいです。
一方戸建てはいつでも更地にできるので、長期的には資産処分、売却しやすいです。また古くなっても、この土地値だけで売れる流動的な点からも、根強い人気があります。
マンションは、100年は持ちませんから、50年くらいで建替え時期となります。建て替え費用に充てられる積み立てをしているマンション管理組合は、まだまだ少ないですし、また建替えの合意形成にも何年もかかり面倒です。
マンションと戸建てどちらが売却しやすい?
保有する資産の価値として、それはいざという時、現在の住まいが「高く」「早く」売れるかが、キーポイントです。
やはり、駅近で便利な物件が早期売却しやすいのです。
ただマンションと戸建てが同じ価格ならと仮定すると、当然マンションは戸建てよりは駅近が多く、戸建ては駅からバスに乗るなどの郊外になってきます。
同じ価格の物件同士ならマンションの方が流通性が高いです。(売却しやすいです)
ライフスタイルが合う買い手さがしが決め手!
買い手がマンションか戸建てのどちらを選ぶかはそのライフスタイルや動機で異なってきます。
マンションなら、以下のようなライフスタイルを望む人に売りやすいのです。
・堅固なつくりのマンションが好き。
・比較的駅やバス停から近いので通勤や通学に便利。
・自治会などとのコミュニケーションはいらない。
・DINKS(Dubble Income No Kids)世帯や共働きなのでやはり利便性が欲しい。
・同じような間取りやでの生活や子育てで、隣人とも仲良くできそう。
一方、戸建はマンションと同じ価格ならロケーションが郊外になることが多くなります。
戸建てなら、以下のようなライフスタイルを望む人に売りやすいです。
・木造住宅が好き。
・少し都心から遠くなるがのんびり暮らしたい。
・小さい駐車場や庭もあるので子育てに良い。
・将来更地にすれば建替えがすぐできる。
・祖父母と同居なら郊外で土地付きの戸建て。
・将来子供が土地の上に新居を建てられる。
これらの点が売却しやすい動機となるライフスタイルです。
売り手側不動産会社の営業分野が決め手!
不動産仲介会社によって、得意な営業分野があります。
すなわち、マンション仲介は得意ですが戸建て仲介は不得意とかです。
街の小さな不動産屋さんは賃貸業務が多く、マンション売却は一般に不得意です。これは売り手から見て、小さな不動産屋さんでは、買い手を広く探す能力がないと見ているからです。
戸建てや土地の売却仲介は、地元や地主とのつながりから、買い主が見つかることも多いので街とつながりが強いタイプの地場不動産会社の得意分野です。
戸建ての場合、築30年以上だと建屋はほとんど資産価値がなくなって、戸建て住宅というよりも、古家付きの「土地」として売る出す場合もあるのです。
もちろん大手ブランドの不動産仲介会社はオールマイティで、マンションでも戸建てでも土地でも対応してくれます。
戸建ての物件調査するには、マンションに比べて接道義務や土地境界線の確認作業などが結構多く、脚で集める情報があって手間がかかります。効率的に早く売却できるのはマンションだと考えて戸建てを避ける仲介会社もあります。
戸建てなら飯田産業や、マンションならノムコムなど物件と同じブランドグループの不動産仲介会社なら当該ブランドの物件情報も豊富なのでまず問い合わせてみることです。
戸建ての価格査定は必ず専門の鑑定業者や一括査定ができ現地調査をしてくれる会社を選んでください。
意外に室内の整理整頓などが決め手?
意外に思われる場合がありますが、買い手から見て現地での内見で衝動的に購入申込みをされる場合があります。
それはこのような場合です。
・売り手の家族との会話が弾んだ場合
・次の買い手が姿をみせている場合
・室内が良く整頓されて住み心地が良さそうな場合
・ペットや指定学区などがピッタリであった場合
・隣近所とのコミュニケーションが良く感じられた場合
いずれも買い手では奥さん(女性)の視点が決め手で、決裁者であるご主人を催促までする場合があるのです。
まとめ
結論を言うと、マンションか戸建てのどちらが売却しやすいかは、買い手のライフスタイルと売り手不動産会社の得意な分野かどうかで決まります。
どちらが売却に良いのかと思案中なら、将来あなたが物件を売却するのに売りやすいのはどちらかを考えて購入することです。
マンション、戸建てそれぞれに売却しやすい条件があることをあらためて気づかれたことでしょう。
マンションでも戸建てでも、結構意外な理由で早期売却に結びつくこともあるのです。
ところで、マンションだけでなく、調査がしにくい戸建ての価格査定も、基本は無料サービスであるウェブにある一括査定サイトを使うのが効率的です。
がんばってください。
ここまでで「戸建てvsマンション、売却しやすいのはどっち?」かのご理解がいただけたものと思います。
とりあえず査定依頼してみよう