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マンションの売却価格とペット飼育の関係を知って適切な対策を

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2018.06.21

ペット飼育物件は売却価格が下がる?

ペットが売却価格を下げる原因

空前のペットブームなどといわれるようになって久しいですが、管理組合の規約で小動物の飼育が可能となっているマンションも少なくありません。そして、マンションでは単身世帯からファミリーまで、コンパニオンアニマルとしての犬や猫が人気です。このように、生活の中では家族の一員として欠かせない存在のペットですが、マンションを売却するときには、売却価格を下げてしまう要因となりかねません。その原因は以下のようなものです。

  • 床や壁、ドアなどに引っかき傷などの損傷がある
  • 動物の臭いが残っている
  • 抜け毛や汚れが残っている

ペットを飼わない人にとっては、共用部も含めてペットによる汚損が気になることもあり、ペット対応タイプではない一般的なマンションでは、なおさら価格に敏感になることが考えられます。いずれにしても、ペット飼育物件だと明示することは必須です。もっとも、汚れや損傷が売却価格を下げる要因になるのは、ペットに限った話ではありません。いずれにしても、普段からマンションを傷めないように注意する必要があります。

ペット対応マンションは事情が違う

一方、近年増えているといわれているペット対応タイプのマンションでは、ペットを飼育することによるマイナス面を軽減する工夫が凝らされているものです。たとえば、散歩から帰ってきたワンちゃんの足を洗うための洗い場が設置されていたり、ドッグランを用意していたりします。また、ペットの歩行に適した傷つきにくい床材や滑りにくい床材の使用も増えています。

さらに、室内を移動する際にドアを引っかいて開けようとすることがないように、ペット用ドアが付いていたり、ペット用換気扇が設置されていたりと盛りだくさんです。そして、ペットの飼育を希望する人にとって、より好ましいのがペット対応タイプのマンションです。そのため、近隣にペット対応タイプのマンションが他にない場合、需要が供給を上回ることで、売却価格が高水準になることも考えられます。

売却価格を下げないためにすべきこと

内覧までにやっておきたいこと

マンションを売りに出した場合、買い手がつくか、価格の折り合いがつくかの決め手となるセレモニーが内覧です。多くの人にとって、百聞は一見にしかずで、物件を見て買うか買わないか、どこまで出せるかを決めます。したがって、ペット云々にかかわらず、売却する際には必ず行なうべき対策を実施します。目立つ損傷の補修と清掃です。

ただ、ペットを飼育している場合は動物特有の臭いや、抜け毛・汚れがあります。この点は十分に気をつけて対応したいところです。状況によっては、クロスの張り替えやハウスクリーニングも考えます。傷については、マンションで飼育している犬や猫によるものなら、それほど大きな損傷ではないこともあります。

そのため、買い手がペットを飼っていれば、補修してもすぐに傷むという理由から、補修よりも値引きを望むケースもあり得ます。とはいえ、どのような買い手がつくかはわかりません。マンションの第一印象を考えれば、補修しておいた方が無難でしょう。

ペットがいても清潔であることをアピール

買い手がペットを飼っている場合でも、前の住人のペットの汚れは気になるものだといえるでしょう。ただ、汚れなら清掃すれば落とせますが、問題はノミやダニの存在です。完全室内飼いのペットの場合、ノミやダニがいる可能性は低いといえます。しかし、外へ行くペットにはノミやダニが付いてくる可能性があります。

もし、マンション内部に残ったままになっていれば、高く売るどころの話ではなくなってしまいかねません。こうした害虫の有無には十分に注意して、疑わしい場合は駆除を実施した方がよいでしょう。かわいいペットが売却額低下の原因になってしまわないように、できる対策はしっかりと行なうことが重要です。

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