福岡市でマンション売却、いまの時期は有利か不利か?
売り手はなるべく高い価格が付くことがベスト
マンションの売却にあたって、売り手としてはできるだけ高い価格が付くことがメリットとなりますが、それにはさまざまな工夫が必要となります。
親身になってくれる不動産会社を見つけて仲介を依頼すること、リフォームやハウスクリーニングなどで室内を清潔に保ったり機能を充実させたりしておくことはもちろん重要ですが、そのほかにも売却をする上でのタイミングを見極めることも挙げられます。
数パーセントの変動が金額的にはかなりの大きさとなる
マンションというのは同じ物件であってもいつでも同じ価格とは限らず、年次的にも相場が上下することがありますし、季節によっても需要と供給のバランスからの変動が見られます。
もともと数千万円レベルの取引ですので、数パーセントの変化とはいっても金額的にはかなりの大きさとなります。
それでは福岡市内での現在の状況はどうかといえば、その前に全国的な状況について確認しておいたほうがよいといえます。
オリンピックにより建設費が高騰している
承知のとおり国家的なイベントとしての東京オリンピックが2020年に開催されるところから、さまざまな施設を建設する需要が逼迫し、建設費の相場が全般的に高騰しています。
この影響は当然ですがマンションの価格相場にも波及しており、特に新築の価格はかなり高止まりの傾向が見られます。
中古マンション需要と福岡市の立地特性
新築を敬遠する人に支えられている
中古に関しても直接的な関連はないように見えて、価格高騰で新築を敬遠する人たちの需要などにも支えられて好調となっています。
福岡市は空路と海路共にアジアと日本を結ぶ拠点
また福岡市という立地特性を考えてみても、北京や香港・シンガポールなどのアジア各国への国際便が就航している福岡空港や、韓国の釜山行きの高速船が発着している博多港国際ターミナルなどの交通インフラが使える優位性があります。
いわばアジアと日本を結ぶ拠点として機能していることになりますので、国内における利便性はもちろんのこと、海外までも含めた利便性の高さや投資物件としての適格性なども考え合わせると、特に有利といえるでしょう。
加えて国内において住宅ローンの金利がかつてないほど低下している事実もチェックしておく必要があります。
低金利で住宅購入しやすいがデフレ克服が最大の課題
わが国では長引くデフレ経済のもとで製造業の工場が海外に流出し、国内の景気が大幅に低下したいわばアジアと日本を結ぶ拠点として機能していることになりますという反省もあって、デフレ克服が最大の経済上の課題となっています。
そのようななかで、政府と日本銀行が協定を結び、デフレ克服のための極端な低金利政策、さらにはマイナス金利まで導入するに至りました。
このような状況下では、政策金利と連動している住宅ローンの金利も必然的に低下し、これからマイホームを購入しようとする人たちにとっては絶好のチャンスにもなっています。
しかしこのような環境が永続的に続くものとは考えないほうがよく、むしろ近い将来にはその前提が崩れる可能性さえあります。
売却するタイミングを計る
オリンピック閉会後は建築費の暴落もある
たとえば東京オリンピックに向けた建設需要は、逆にいえばオリンピックが終わってしまえば停滞し、かえって建設費の暴落をもたらすかもしれないおそれがあります。
そうなれば住宅やオフィスビルといった用途を問わず、不動産市場は全般的に活気を失ってしまうことになるのは容易に見込まれる結果です。
低金利政策により銀行破綻の副作用
政策金利についても実は同様で、空前の低金利政策で融資の際の貸付金利に頼ってきた銀行の収益性も低下しており、経済活性化を目的としたはずがかえって銀行の破綻などの副作用を招く懸念も大きくなっています。
そこで将来的には大規模な金融緩和を見直さざるを得ないことは明らかであって、問題はいつ決断がされるのかという段階に入ってきています。
現在はローン金利が低く購入しやすいタイミング
このように現在と将来の両方の要素を考えると、マンション売却にとって有利なのはまさに今の段階ということができます。
価格が全般的に上昇していて、しかも住宅ローンの金利水準が低くて購入しやすいというベストなタイミングは、将来的にも頻繁に訪れるとは考えにくく、オリンピック需要がしぼむ前に手を打っておきたいところです。
とりあえず査定依頼してみよう
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