離婚後マンションから出ていかない!早く売却したい場合はどうすべき?
売却したいのに元配偶者が退去してくれない
離婚後に元配偶者がマンションから出ていってくれないために、なかなか売却の手続きを進めることができないというケースがあります。
出ていかない理由は人によって異なるのですが、職場から近くて便利だから引越したくないとか、引越すのが面倒だとか自分にしか関係のない理由であることがほとんどです。
一定の猶予を与えて引っ越してもらう
いかなり理由があろうとも出ていくという取り決めがなされているのなら、それに従わなければなりません。
少しでもその兆候がある場合には、一定期間の猶予を与えてその間に引越してもらうようにしておくことをおすすめします。
期限を決めなければ相手はいつまでもずるずると住み続けることになり、長期にわたって売却の手続きに入ることができなくなります。
強行するよりも弁護士に間に入ってもらい話をまとめてもらう
不動産に関わる問題は非常に解決しにくくて、二人での話し合いでは埒が明かないこともありますので、これ以上の進展が見込めないようなら弁護士などに入ってもらうのも一つの方法です。
離婚をする時にはそれ以外にもたくさんのことで揉めていることが多いので、強行しようとするとかえって事態を悪化させてしまうかもしれません。
第三者が入ることで冷静に話し合いができるようになり、驚くほどスムーズにまとまることもあるようです。
共同名義の物件売却は双方の同意が必要
名義が共同名義の時は状況は複雑になる
名義が夫婦二人のものになっている場合には、更に状況が複雑です。
相手が離婚後もそのマンションに住み続けることを主張していれば、元配偶者の持分を買い取って家から出ていってもらうことはできません。
それには同意が必要であり、同意をするつもりが無ければ売却は不可能です。
持ち分を買い取りたい場合は相手とよく話し合うこと
条件をきちんと提示すれば買取りできるだろうと勘違いしている人が非常に多いのですが、相手が売りたくないといえば成立しない話です。
ですから、持分を買い取りたい時には相手とよく話し合って、たとえば相場よりも高値を提示するなどの工夫をする必要があります。
誠意を持って対応すれば応じてくれるかもしれませんが、ただ単に売却を急ぎたいからという気持ちが前面に出ていると不快な気持ちにさせてしまいます。
売却して残ったお金を折半する
先に売却の手続きを開始してしまって、その売却益を財産分与として提示するというのも一つの方法です。
お金が無くて引越せないような相手なら、まとまったお金が手に入ると分かった時点で応じてくれるかもしれません。
そういう場合には、最初から引越し費用まで面倒を見るつもりで話し合いをすれば解決できることもありますので、条件を色々と変えて提案してみましょう。
なかなか出て行かない元配偶者
残債がある物件を売却したいが出て行かない場合
求めている条件を教えてくれれば良いのですが、一番厄介なのはなぜ出ていきたくないかを言わないタイプであり、ただ単に元配偶者を困らせたいだけのこともあります。
ローンが残っているマンションを任意売却したい場合に相手が出ていかないようなケースでは、もうすぐローンが支払えなくなると伝えてみるのも良い方法です。
ローンを支払えなければどちらにしても住み続けることができなくなります。
その前に売却した方が得だという打算が働くはずですので、あと数か月分しかローンを支払え無そうなどと伝えてみると解決できることもあります。
ある程度の財産がある人だと通用しない可能性がある
ただし、この方法を用いるには財産がほとんど無い状態でなければいけませんので、ある程度の財産がある人にとっては現実的な策ではありません。
何度も話し合っても解決できない時には、相手に出ていく意思がないと推測されます。
話し合いが無駄だと感じたら離婚問題に強い弁護士に相談してみる
ですから、これ以上二人で話しても無駄ですので、そういった方面に強い弁護士に相談して解決策を探してみることが大切です。
一口に弁護士とは言ってもそれぞれ得意とする方面が違いますので、離婚に関するこのようなトラブルを数多く取り扱っているところがおすすめです。
遅くなると解決が難しくなりますので、できるだけ早めに動きましょう。
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