離婚時、マンションの名義変更費用はどれくらい?
名義人の変更の重要性
離婚時は財産分与をするのが一般的ですが、その際、名義変更をしなかったが為にトラブルが発生してしまっていることが有るのをご存知ですか。
法律上は、名義人をその物件の所有権を持つ人と見増します。
つまり、離婚した相手(名義人)からもし財産分与としてマンションを貰っていたとしても、所有権は名義人に有る為、名義人に勝手に物件を売却されてしまう可能性もあります。
さらに、財産分与で受け取ったマンションを売却したくても、名義人以外の人の場合は名義人の同意が必要となる為、離婚相手にわざわざその為に連絡を取らなければならない事にもなり得ます。
その為、余計なトラブルを起こさない為にも、財産分与の際は必ず名義変更をする方が良いとされています。
名義人変更の手続きをするには
では、実際にはどの様に手続きを行う事になるのでしょう。
一般的には手続きや用意する書類の量等の点から、個人では無く司法書士に依頼する人の方が多くなっています。
依頼をすると、まずは不動産登記を取得して現状確認、さらに必要書類を用意し、その後司法書士が法務局に登記申請をした後、登記完了の確認がなされ、完了書類が引き渡される形となっています。
大体10日程度の時間を要する事もありますが、その状況によっては必要となる書類の量や、かかる日数が前後します。
具体的な名義人変更にかかる費用
名義変更を無料で行うことはできない
この様にして進めていくマンションの名義変更ですが、もちろん無料で行う事が出来る訳ではありません。
名義変更をする際は、いくつかの費用が発生します。
司法書士に依頼する
まず一つは司法書士を利用した際は、司法書士に対する支払いです。
この場合、依頼する事務所によっても変わりますが、大体5万円から8万円程度です。
もちろんこの費用はご自身で手続きを行えば不要となります。
自分でやっても
さらに登録免許税が発生します。
これは、変更しようとしている物件の資産価値の2%となります。
つまり、1000万円の資産価値がある物件であれば、登録免許税は20万円となる計算です。
さらに事務手続きを行う為に必要となるお金が数千円となります。
ローンの完済が前提である
また、前提としてローンの返済が終わっている必要がある事にも注意が必要です。
ただ、これだけの費用で終わらせる為には、既にローンの完済をしていることが条件となっています。
ローンの完済をしよう
ローンの完済の必要性
ローンの残債が有る状態で名義変更をしてしまうと、ローンの契約をしている金融機関との契約違反になってしまうからです。
この際、ローンの一括返済を求められたり、抵当権を行使して金融機関に競売に掛けられてしまう可能性も無いわけではありません。
したがって、まずはローンを完済する事が必要となって来るのです。
ではどうすれば良いかと言うと、まずは今借りている住宅ローンを完済する事が必要です。
したがって、残債の分を全て用意する事になります。
ローンの借り換えは難しい
金融機関によっては、借り換えが出来る場合も有りますが、基本的に借り換え自体は難しいと考えておく方が無難です。
ローンを一括返済するには手数料が発生する
また、一括返済をする際は、手数料も基本的には発生します。
手数料に関しては、その金融機関によっても扱いが違い、さらにインターネットを利用した場合や、テレビ電話、窓口を利用した場合でも費用が変わってきます。
司法書士に正しい計算をしてもらう
物件の状況によっても費用は異なる
したがって、離婚の際にマンションの名義変更をする場合は、その物件の置かれている状況によっても発生する費用がかなり大きく変わってきます。
返済後に税金が発生する
さらに手続きをする時だけでなく、その後に税金が発生する事もあるので、注意が必要です。
この場合に注意しておきたいのが、譲渡所得税です。
素人では良く分らないこともあるので司法書士に相談して正しい計算をしてもらう
これは、財産分与の時の時価が、そのマンションの減価償却後の価格よりも値上がりしている場合、その差額に対して財産分与をした方に対して譲渡所得税がかかる仕組みです。
ただ全ての場合にかかってしまうのではなく、住居用の不動産ならば特別控除も有ります。
とはいえ素人には良く分からない事も多いので、まずは司法書士に相談し、正しい費用を計算してもらう方が良いでしょう。
とりあえず査定依頼してみよう
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