マンション売却後、一戸建て購入はオススメ出来ないって本当か？

マンション売却後、一戸建て購入はオススメ出来ないって本当か？

一戸建て購入は一概にダメというわけではないが

マンション売却後、一戸建て購入はおススメできないと、まことしやかに言う人がいますが、それはケースバーケースのことであり、一概にダメということはありません。

現実問題として、一家の働き手がご主人であって都心の企業に勤めている場合、企業戦士として一年中忙しいポジションにおり、会社で頼りにされるという立場であれば、できるだけ会社に近いところに住居を持つということになります。

そのときは戸建ては価格の関係もあって難しいということであれば、必然的にマンションを購入するということになるはずです。

郊外で緑の多い場所に住みたいなどの願望がある方は一戸建て志向

その後、忙しさが一段落したり、定年退職して再雇用とか雇用延長になったり、あるいは完全にリタイアするというようになれば、もともと郊外で緑の多いところに住みたいとか、のんびりと家庭菜園をやってみたいとかの願望がある人は、一戸建てを志向することになります。

年代によってローンを組むのが結構面倒である

ただ、このケースで注意しなければならないことは、ローンを組むということが結構面倒になるということです。

ローンは一般的には30年以上の返済期間で設定しますが、それはその間固定的な収入が見込めるということが前提だからです。

前提がない場合は、できないことはないにしても難しいことも出て来るということになります。

マンション売却後一戸建てを買って住むにあたって

60歳前後ではなく少なくとも40歳代で手を打つ必要がある

したがってこうしたケースでは、60歳前後に手を打つのではなく、少なくとも40歳代に手を打った方が相対的には良いということになります。

年齢的な問題とはともかくとして、マンションを売却して一戸建てを買うのはどうかというと冒頭の結論になり、一概にダメということはないと言えます。

マンションと一戸建てでは周りの生活パターンが違う

あえておすすめできないとか、避けた方が賢明というのは、マンションと一戸建てでは生活パターンが結構違うので、予想外のことやそれまでとは異なる煩わしいこともあるので、それを意識していないと後悔することになるということです。

ですから、それを意識していさえすれば、全く問題ないということになります。

場所によっては狭いところでの近隣づきあいは軽減される

一戸建ての場合、マンションと比べると狭いところででの近隣づきあいという煩わしさは比較の上では軽減されます。

全くないというわけではありません。

上下階の関係での音の問題からも解放されます。

理事会とか掃除当番ということの縛りもほとんどなくなります。

でもこれらはほとんどということであり、全くなくなるということではありません。

保守費用が意外と掛かる

住宅の内外の問題対応は個人で行う

そして、予想しにくいものとしては、建物の保守費用が意外と掛かるということです。

それまでは管理費用や修繕金といったことで賄っていますが、今度は自分一人で積み立て、対応するということになります。

また、管理組合で大勢の知恵で対処してきたことを何から何まで単独で行うことになります。

ちょっとした補修であれば、お隣さんの経験とかお向かいさんの知恵をお借りして対処できていたことも、直接業者に相談するとか依頼するとかで解決することになるのです。

外回りの問題はこれまでと違った対応を伴うことになる

特に外壁とは屋根の問題は、それまでにない対応を伴うことになるはずです。

存外大変なことに、庭の手入れということもあります。

緑に囲まれ、土地に少し余裕があれば家庭菜園で、自分が種を蒔いた野菜が収穫できるなどの魅力がありますが、草は遠慮なく生えてきます。

予想できるリスクを未然に防ぐ

樹木は恐ろしいほど背が高くなり、毎年剪定をしないと、道路にはみ出たり、お隣さんに迷惑をかけるようになってしまいます。

場合によると害虫が発生したり、樹木が病気になることもあり、それを放置するというわけには行きません。

もっと怖いのは、ハチが巣を作るということも季節によってはありますし、野良猫がやってきて遠慮なく糞を置いていくというようなことも起こります。

その他にも一戸建て固有の問題がおこるので、それらを意識しないでマンションから住み替えようとすると、後悔してしまうということもなきにしもあらずということになるのです。